『主夫』だって『恋』してますけど何か?
地下の駐車場に移動した三人。
「・・・・で、何よ。」
優は藤堂を見ずに地面に視線を落す。
「・・・・・・お前の娘の事。」
「・・・・娘ってマリン?」
「ああ・・・・
俺との子供だって本当なのか?」
藤堂は真剣な顔で優を見た。
「それ・・・・・誰に聞いたのよ!」
動揺する優。
「・・・・・本当なんだな。
何で言わなかったんだよ。」
優の質問に答えずに、
抑えていた声を荒げる藤堂。
「言える訳ないじゃない!
あんたには別の女との子供がいた。
結婚だって決まってた・・・・」
「・・・・だからって・・・・
じゃあ何で産んだんだ!?
別の男との子供だって
言ってただろ・・・
別れた時だって、ずっと
俺じゃない奴と関係
持ってたって言っただろ。
だから俺は・・・・」
「・・・・・そんなのただの見栄よ。
・・・あんたと別れた後に
和樹と関係もったけど。
でも・・・・和樹は避妊してくれてた。
・・・・あんたと違ってね。」
やっと藤堂を見た優は
出来るかぎり睨む。
「・・・・・・優。悪かった。」
謝る藤堂。
「謝られるすじあいないから!」
それを拒む優。