『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・・優、やっぱり俺らやり直そう。
妻とはすぐ離婚する。」
藤堂は悲しい顔で優を見つめ言った。
「はぁ!?何でそうなる訳・・・・
私には和樹がいる!
離婚する気もない。」
「・・・・・・お前、和樹君と
婚姻届、出してないんだろ?」
藤堂は優を見つめる。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
優は驚いて言葉を失った。
「藤堂さん、マリンの事も・・・・
今の話しも誰に聞いたんですか?」
ずっと黙っていた茜が
優の代わりに聞いた。
茜は全て知っている
事だったので冷静だ。
「・・・・さっき、和樹君に
電話で聞いた。」
「・・・・・和樹が?」
藤堂の言葉に優は固まる。
(・・・・・・何で)
「俺初めて和樹君に会った時
名刺渡してただろ。
打ち合わせ終わったら知らない
番号から着信があったからかけ直した。
そしたら和樹君で・・・・
お前と娘をよろしくって。」
(・・・・・よろしく?)
「優!!!!」
茜が叫ぶ。
優は二人を置いて、
自分の車まで走った。