『主夫』だって『恋』してますけど何か?
ガチャ・・・・
リビングのドアを開ける。
「そろそろ行くわ。」
優さんが鞄を持って立っていた。
「あっはい!」
もう一度玄関に戻る。
「いってらっしゃい!」
笑顔で見送る俺。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・?優さん?」
なぜか黙って俺を見つめる
・・・・・いや、睨んでる?優さん。
「行ってきます。」
チュッ!
ガチャ・・・バダンッ!
「カイト〜またお前だけ・・・・」
優さんは俺を黙って見た後に
カイトにキスをして行ってしまった。
ブォーブォォォォ・・・・
いつにも増して車を勢いよく
発車させた音が家の中まで響く。
まるでイライラをアクセルに
ぶつけたみたいだった。
「俺・・・・
何か怒らせる様な事したかな?」
しばらく玄関で考えた。