『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・・お前、超がつく程の
お人よしだな。
そんなの向こうの勝手だろ〜がよ。」
呆れた顔をしながらマスターは
俺が作った焼きうどんを食べる。
「でも・・・・藤堂さんの子供には
全く関係ないから
傷つくんじゃないかと・・・・」
奥さんは藤堂さん騙して
結婚したくらいの人だから
大丈夫かもしれないけど。
「・・・・はぁ」
マスターは眉間にシワを寄せて
ため息をついた。
「和樹。
・・・・俺はそっくりそのまま
今お前が言った言葉を返すよ。」
「え・・・・・・?」
どうして・・・・
「解らねぇのか?
・・・・・いや、それは自分で気付け。
焼きうどん、ごちそ〜さん。
俺、用あるから出るわ。
バーにも直接行くから後よろしく。」
マスターはマンションを出て行った。
俺が言った事・・・・・
藤堂さんの子供には関係ない・・・・・
「カイト・・・・どうゆう事?」
「ば〜かぁ〜!!!」
「・・・・・・・・・・・カイト
今”パカ”じゃなくて
”バカ”ってハッキリ言っただろ!?
なあ!!!?」
カイトの一言に、この日は
マスターが言った事の意味を
考えるのを忘れてしまった・・・・・