『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「心当たりあるの?」

茜は優の変化を見逃さない。


「・・・・・少し」

ぎこちなく返す優。


「どこよ!迎えにいこ!」


「・・・・・・・・・・・」

茜の提案に優は首を振った。


「意地はってたら本当に
帰って来ないよ!」

怒る茜。


「和樹が選んだんだから・・・
・・・・・・・先生を」

優は消えそうな声で言った。


「先生・・・・・・?
もしかして遥ちゃんの事!?」


「・・・・多分。
前に遥先生と朝帰りして来たから」


「・・・・・・マジ?」


「・・・・・うん」



疲れた様子の優を茜は
しばらく見つめ考える。



「じゃぁ、取り返しに行こう!」


「は!?ちょっと茜・・・・」

驚く優の手を引き茜は会社を出た。



(取り返しに行くって・・・)


茜に急かされ車を出す優。

優が運転、茜は助手席だ。

優は戸惑いながら車をマリンがいる
幼稚園に向けて走らせた。



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