『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「優、ちゃんと素直な自分の気持ち
言わなきゃ相手には伝わらないよ」
「・・・・・・うん」
「ただでさえ優は不器用だし
和樹は馬鹿単純なんだし」
でもそこがいい所なんだけど
と茜は笑う。
(・・・・私、和樹に気持ち
伝えた事なんてない)
赤だった信号が青になり
優はアクセルを踏んだ。
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「うわ〜幼稚園なんて
私来る事ないと思ってた!」
マリンが通う幼稚園に到着し
茜がはしゃぐ。
「・・・・あんた何しに来たのよ」
優は苦笑した。
遥先生はマリンの先生なので
案外スムーズに園内に通され
応接室に案内された。
「こんにちは・・・・」
しばらくして緊張した様子の
遥先生が応接室に入って来た。
「遥ちゃんお久しぶり!」
「・・・・こんにちは
突然すみません」
フレンドリーな茜に対し
優は丁寧にお辞儀をした。