『主夫』だって『恋』してますけど何か?
♪〜・・♪〜・・♪〜・・
「あっ遥先生から電話だ・・・・」
出るべき?出ないべき?
でも・・・・
遥先生なら大丈夫かな。
「もしもし・・・・」
『高松さん!・・・・あの、
マリンちゃんが!!』
胸に過ぎる不安・・・・
「マリンがどうしたんですか・・・・・?」
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遥先生の電話で慌てて
マリンの幼稚園に向かった俺。
「・・・遥先生!!!マリンは?」
「高松さん!こっちで眠ってます・・・」
遥先生が案内してくれた小さな部屋。
小さな布団の中には
赤い顔で泣きながら寝ているマリン。
「奥さんに先に電話したんですが
繋がらなくて・・・・
熱も段々上がってきてるし
他の園児に移るといけないので
これ以上預かる事は出来ず
和樹さんに電話しました。」
遥先生は申し訳なさそうに謝った。
遥先生には、家を出た事を伝えていた。
マリンの事で俺に連絡がきても
何もしてやれないと思ったから。
「すみません・・・・
ご迷惑おかけしました。」
俺は抱っこしていたカイトを
背中に背負って、マリンを
抱き抱え幼稚園を出た。
待たせていたタクシーに乗って
病院に向かう。
優さん・・・・
忙しいんだろうな。
マリンを俺が迎えに行ったって
知ったらどう思うかな。
でもマリンをほっとけないし。
俺の気持ちは複雑だった。