『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「・・・・マリン・・・・」


俺が使ってたベッドに眠る
マリンの頭を撫でる。


家を出た俺だったけど
マリンの緊急事態だったから
一次戻ってきた。



病院で疲れからくる熱だと
言われ薬を貰った。



家のカギはマリンの幼稚バックの
裏ポケットに入れていたので入れた。



久しぶりに間近で見るマリンは
笑顔じゃなくて熱で苦しそう。



「まぁ〜り〜」


カイトは久しぶりに見るマリンに
近付こうと嬉しそうにベッドに
よじ登ろうとしている。



「カイト、お姉ちゃん
苦しいから大人しくして。」


よじ登ろうともがく
カイトの体を抑える。



「早く帰らなきゃ
優さん帰って来ちゃうな・・・・」


遥先生は優さんにも
電話したっていってた。


繋がらなかったみたいだけど、
気付いたらかけ直してるだろう。



早く出て行かないといけないのに
久しぶりの家は・・・・


どこも変わってなくって
俺のさよならをした
気持ちを鈍らせる。



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