『主夫』だって『恋』してますけど何か?


キキキッ・・・・・・ウィー・・・

また微妙な空気になっていた所
幼稚園のバスが着いた。



「パパ〜ただいま〜♪」


「お帰り、マリン!」


「だぁぁ〜!」

マリンがバスから降りてきて
抱っこしていたカイトも嬉しそうだ。



「・・・・・・・・・・」

横ではバスから降りてきたミノル君が
お母さんの前で無言で固まっている。



「あら、ミノル君のお母さん
今日はどこかにいかれるんですか〜?
お母さん綺麗ね♪ミノル君!
じゃあまた明日ね!」

遥先生が笑顔でそういって挨拶した。


「せんせ〜さようなら〜!」

マリンは手を振る。
俺も頭を下げた。


扉が閉まり、発車したバスを見送る。


隣をみると、まだ不思議そうに
お母さんを見るミノル君がいた。



「ミノル君のママ今日きれい!
うちのママみたぁい♪」

マリンが中川さんを見て言った。


マリン・・・・それは軽く、
普段は綺麗じゃないみたいだぞ。



「え?////そう?マリンちゃん♪」

優さんと比べられたのにも関わらず
嬉しそうな中川さん。



「そうだね、マリン。
似合ってますよ、スーツ。
いつもと雰囲気が違って
ミノル君もビックリしたね!」

とりあえず、マリンのフォローだけは
しておこうと思った。


「・・・・・・・・・・・」

相変わらず無言のミノル君。


ミノル君は、普段から挨拶位でしか
喋ってるの見たことないんだ。

マリンはそんなの気にせず
話し掛けるから凄いと思う。



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