『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「中川さん?」
お世辞でも褒めたのに、
返事がないからミノル君から
中川さんに視線を移した。
マリンが褒めたら喜んでいたのに
中川さんは真っ赤な顔のまま
俺を見て固まっている。
「何か僕、気に障る事言いましたか?」
一応聞いとこ。
フルフルと無言で首を振る中川さん。
ちなみに中川さんは
優さんと同じ年くらいだと思う。
多分、30前半くらいだろ。
優さんとはタイプが違うけど、
スーツはそれなりに着こなせている。
「あっあのっ・・・
高松さんはこんな感じの
大人っぽい格好がお好きですか?」
やっと喋った中川さん。
「え?僕ですか?」
なんで俺の好みなんて・・・
「はい・・・・/////
あっ今度主人が久しぶりに
帰ってくるので
イメチェンしようと思って!
男性の意見を聞きたかったんです!」
あっそうゆいこと・・・・
「いいと思いますよ。
普段の柔らかい雰囲気の方が
中川さんらしいですけど、
驚かせたいのなら!
ご主人、喜ぶんじゃないですかね!」
「そうですか/////
ありがとうございます・・・
さっミノル、帰りましょう。」
中川さんは、ミノル君の手を引いて
慌てて家に入って行った。