『主夫』だって『恋』してますけど何か?


主夫になるって・・・・


和樹のぶっ飛んだ話しを
冷静になって考えていたら
和樹が急に畏まる。



「すみませんマスター・・・
優さんの産休が終わる
約5ヶ月後に、ここを
辞めさせて下さい。」

和樹は深く頭を下げた。



あぁ・・・・また一人
育てた奴がいなくなる。



だから美人は嫌いなんだよ。


・・・・でも優ちゃんは許すけどな。



「マスター!
俺残りの期間精一杯頑張ります!」



・・・・・全く暑苦しい奴だ。


「あったり前だ!
父親になるんだから死ぬほど働け。」

和樹に葛をいれる。


「はいぃ!!」

敬礼のポーズをとる和樹の
笑顔はとても輝いていた。





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落ち着きあるバーのはずなのに
暑苦しいけど愛嬌あるコイツが
いる間の店は、ちょっとだけ
体育会系な雰囲気だったっけな。



俺のマンションで、優ちゃんでも
想像してんのか・・・・・
幸せそうな顔で机に頬杖をつく
和樹を見ながら思い出し
軽く笑った。



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