『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「マリン、カイト〜久しぶり!」
「あっあかねちゃん!
いらっしゃい♪」
「あ〜うっ!」
リビングに入ると、2人で
遊んでいるマリンとカイトが
いたから頭を撫でる。
「これ、お土産ね♪」
子供2人にここに向かう途中で
買ったケーキの箱を見せる。
「なにそれ〜♪」
ふふん!
マリンはやっぱり女の子ね♪
マリンはキラキラした瞳で
ケーキの箱を見つめている。
赤ちゃんのカイトにはまだ
よく解らないんだろうね。
「茜さん、ありがとうございます!」
キッチンでエプロンを付けながら
和樹が言った。
「・・・・・・和樹。」
「何ですか?」
「あんた何よそのエプロンは。」
「・・・・・変ですか?」
「・・・・・ダメじゃない!
主夫なのに何でフリフリ
エプロンじゃないわけ!?
何その黒の普通のエプロン!!
可愛くない!」
ねぇ皆さん?
和樹にはフリフリエプロン
だと思いません!?
「・・・・・だってこれ優さんが
選んでくれたエプロンだし。」
和樹は下を向いて
黒いエプロンを眺める。
優に選んで貰った時を
思い出してるのか
急に嬉しそうな顔をした。