『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「いや〜いいねぇ♪
やっぱ私も尽くしてくれる
男と付き合おっかな〜」

ご飯の後、約束通り
和樹に肩を揉んでもらう。



「優さんに肩揉みなんて
頼まれないんですけど、
肩こってるんですかね?」


「そりゃ、あんだけ仕事してたら
肩凝るわよ!
パソコンに向かう事も
多いから目も疲れるし!
言っとくけど、優はもうおばさんよ!」



私もなんだけどね。



「優さんはおばさんじゃありません!」

頭上からちょっとムスッとした
声で和樹が否定した。



「はいは〜い。
すみませんでしたぁ。
愛しの優ちゃんおばさん扱いして!」



どうやったらこんなに
優命になれるんだ。



「和樹ってさぁ、絶対Mだよね。」


いつも思うけど、優から
冷たくされても頑張る
精神力はMの中のM。



「えっ/////
・・・・まぁ自分でも自覚してます。」



自覚してんのかよ!



「でもさぁ、あんた気付いて
ないかもしれないけど、優って・・・・」

ガチャ・・・

「ただいま。」



「優さん!お帰りなさい♪」


「ママおかえり〜!」


「優〜おつかれ!
ご飯お先にいただきました♪」



「・・・・・・何やってんの。」

私と和樹をみて不機嫌になる優。


「え?茜さんに肩もみです。」

和樹が答える。


「・・・・・・・・・・・・・・」

優は黙って部屋を出て行った。



あら、ヤキモキ妬いちゃった?



「茜さん!!
優さん、なんか怒ってませんでした!?」


鈍い和樹は気付いてない。



「さぁ?
女の子の日なんじゃな〜い?」

適当に答える。



あぁやっぱり優は面白い♪



和樹に、優はあんなんだけど実は
”M”だよって教えてあげようと
思ったけど、今日はまだまだ
楽しめそうだから今度にしよっと!



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