『主夫』だって『恋』してますけど何か?


『和樹君がマリンちゃんが
俺の血を引く子供だって
教えてくれたから。

俺と優の子供って聞いた時は
信じられなかったけど、
今は嬉しいよ。

優が・・・・
俺との子供を堕ろさないでくれた事。

マリンちゃんを育てながら
優の中に、少しは
俺がいただろうから』



・・・・・そうかもしれない。


『それに、初めてマリンちゃん
抱っこした時、凄くかわいいと思った。

俺は、二人とちゃんと
家族になりたい。
優と結婚したいんだ。

でも、優を振り向かせるには
和樹君と正々堂々勝負しなければ
難しいみたいだからね。

だからこないだの事は忘れる。
そのかわり、俺は本気だすから。』



藤堂さんの言葉に俺は
ケータイを持ってない手を握りしめた。



「・・・・二人は渡しません!
俺、優さんと必ず
婚姻届だしますから!」



もう逃げない。



『ははっ・・・
和樹君のそうゆうとこ
嫌いじゃないよ俺。

じゃぁこれからもよろしくな。』


「よろしくお願いします!」



勢いよく言った俺に藤堂さんは
笑いながら電話を切った。



なんなんだ藤堂さんは。



嫌みなのに、変なとこ律儀だな・・・・



正々堂々か・・・・





全然、自信ね〜よ(涙)



優さんと、婚姻届をだす・・・・


4年頑張って出来なかった事を
今更やれるのか?



「はあ〜・・・・」

ため息をつきながら
リビングにもどる。



マリンはカイトの
似顔絵を描いている。


床にはさっき描いてくれた
手を繋いでいない俺と優さんの
絵が落ちていた。



「・・・・・そうだ、まずはこれから!」


絵を拾って眺めながら気付いた。



俺・・・・・
優さんと手を繋いだことない。



大きな目標を達成するには
小さな事から始めよう!



よっしゃ!


おかえりなさい、ポジティブな俺☆



マスターも言ってたしな。


俺らしく行かなきゃ!


そうと決まれば作戦を練らなきゃな♪



< 396 / 532 >

この作品をシェア

pagetop