『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・カイトが泣いてるよ〜
マリンうるさくておきちゃった・・・」
目を擦りながら部屋に
入ってきたマリン。
リビングのドアが開かれ
2階からハッキリと
カイトの泣き声が聞こえる。
「・・・うん。
ごめん、すぐいく。」
俺と優さんは慌てて
2階に上がった。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁあ〜!!!」
きっとマリンが俺の部屋から
見に来たからか、優さんの
部屋の扉は開いたままで
カイトの泣き叫ぶ声が廊下に響く。
「カイト・・・・ごめんね。」
優さんが泣き叫ぶ
カイトを抱っこする。
「ヒックッ・・・あ゛〜・・・う〜・・・」
カイトは泣きながら
優さんを両手でぽこぽこ叩く。
そんなカイトを母親の顔で
撫でながら宥める優さん。
あぁ今日も・・・・
結局カイトに邪魔された。
俺はマリンを抱っこして、
自分の部屋に戻ろうとした。
「・・・・和樹。」
そんな俺を優さんが呼び止める。