『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「ちゃんと休んで下さいね。」

看護婦さんが笑顔で和樹に言った。



和樹は病院で診察を受けて
点滴を打って貰った。



その間にマリンとカイトに
コンビニで買ったサンドイッチを
食べさせ、冷えピタやレトルトの
お粥を買い込んだ優。



「少しは楽になった?」

点滴を受けて出て来た
和樹に優が聞いた。


「・・・・はい」

朝よりも楽そうだが、まだ
しんどそうな和樹が返事を返した。




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家に帰って和樹を寝かせる。


「今日、会社休んだから、
ゆっくり寝てなさい。」

和樹の頭を撫でながら言った優。


「・・・・・・はい////」

和樹は意識朦朧としながらも
優に頭を撫でられて嬉しそうに笑う。



(さてと・・・・・)

和樹の部屋を出て
キッチンに向かった優。



「ママ〜マリンもてつだう♪」

キッチンでマリンがはしゃぐ。


「・・・・・マリン、危ないから
カイトとテレビ見てなさい。」


「あぶないの?
パパりょうりしてるとき
そんなこといわないよ?」


「いいから。」


「は〜い!」


マリンは楽しそうにテレビの前に
カイトと座って優がつけておいた
アニメを見に行った。



「・・・・・・お米どこよ。」

優はキッチンをあさる。



レトルトのお粥を買ったのだが
和樹が前にお粥を作ってと
お願いしてきたのを思い出した。


何となく、作って
あげたいと思ったのだ。



ガシャンッ!!


「ママどうしたの?」


和樹がキッチンに立っている時には
聞こえない音がちょくちょく聞こえて
マリンが心配する。



「なんでもないわ。
大丈夫だからテレビみてなさい。」


優は対面式のキッチン側を
マリンが見ないように止めた。



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