『主夫』だって『恋』してますけど何か?
・・・・ピタッ
冷たい・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・ごめん、起こした?
冷えピタ張替えたんだけど・・・」
目を開けると優さんが心配した
顔で覗いていた。
・・・・さっきまでマリンの頭
撫でてた気がするんだけどな。
「・・・・・優さん今何時ですか?」
「9時よ。」
「9時・・・・
にしては明るいですね。」
「和樹もう日付代わってるわよ。」
「え?
俺そんなに寝てたんですか!?」
「ええ。
全然目を覚まさないで
うなされてたから
何度救急車呼ぼうとしたか・・・・」
優さんは困った顔で笑った。
「優さん今日も会社・・・・」
休ませちゃったのかな。
「今日は土曜日だから大丈夫よ。
和樹は明日までゆっくり休んで。」
「いいんですか・・・・?」
「うん、ちゃんと治しなさい」
・・・・・主夫に夏休みはないと
思ってたけど、昨日と
合わせたら3連休だ。
申し訳ないけど・・・・
本当にしんどいし甘えちゃおう。
「お腹すいたでしょ?」
優さんがサイドテーブルから
器とスプーンを手にとる。
・・・・・まさかまた優さんの手作り。
「これはレトルトだから。」
ホッ・・・
「・・・・・・今明らかに
ホッとしたわよね?」
優さんがお粥をもったまま睨む。
「しっしてないです!」
慌てて否定した。