『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「こちらがお客様のお部屋です」
仲居さんに案内されて着いた部屋。
ここの旅館は全て離れの
部屋になっているらしい。
部屋は全面畳でいい香りがする。
広い部屋に綺麗な庭。
確実に高いぞここ。
なぜだろう。
主夫をしているとどうしても
値段が気になるのだ。
「ここならカイトが
泣いても大丈夫でしょ?」
優さんがカイトを畳の上に
降ろしながら言った。
確かに・・・・
でも贅沢。
「パパ!パパ!
池があるよ!泳げるかな?」
部屋を散策していたマリンが
興奮気味に叫ぶ。
「・・・池は泳げないよ。」
窓際に張り付くマリンに近づいた。
「それは池ではなくて
露天風呂ですよ。
自由にご利用下さい。
他に大浴場もございますので。」
仲居さんは一通り旅館の
説明をして部屋を出ていった。
「・・・・優さん、凄いですね。」
水着姿は見れないけど・・・・
夢の優さんとお風呂・・・///
やっぱり俺はエロ親父の息子らしい。
窓から見える露天風呂を
眺めてニヤニヤしてしまう。
「ここなら他のお客気にしないで
和樹もマリンとカイト
お風呂入れれるでしょ。」
「え?優さんも一緒に
入るんじゃ・・・」
「ここマッサージとエステ
あるから行ってくるわ。
ついでに大浴場に入るし。
ご飯はこの部屋でお願いしてる。
6時30分からね。」
俺の希望を軽く流して
優さんは部屋を出ていった。