『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・変?
フロントで貸して貰えたんだけど。」
俺が目を逸らしたからか
優さんが聞いてきた。
「いや、スッゴく似合ってます!」
似合いすぎててヤバいです。
「ママきれい〜!
マリンもそれきたい!」
マリンが優さんを
見上げながら言う。
「うん。
子供用もあるって言ってたから
今から見に行こうか。」
そう言って優さんはマリンを連れて
また部屋を出て行った。
「・・・・・カイト。
あれはヤバいよな。」
残された俺とカイト。
「ママ〜!いなぃの〜・・・
まぁりは〜?」
カイトは部屋をうろうろして
優さんとマリンを探している様だ。
「・・・・今回も・・・夜寝れないかも。」
前回の生殺し地獄を思い出し
悲しくなった俺。
今日はマリンでも数えようかな・・・
そんな事考えながらまた畳に横になった。
「パパ〜!ママとこ〜!」
「グフっ・・・カイト・・・
急に上に乗るな!」
近頃やんちゃなカイトは
寝転んでいた俺のお腹に
いきなり乗ってきた。
カイトが大きくなったら
無茶苦茶大変そうだな・・・
暴れるカイトを抑えながら思った。