『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「「すごっ!」」
ハモる俺とマリン。
部屋に運ばれてきた
晩御飯の懐石料理。
色とりどりの刺身。
お鍋の蓋を開けたら
美味しそうなお肉。
茶わん蒸しや品が良く
盛りつけられた煮物。
「それではごゆっくり。」
仲居さんが料理の説明をして
部屋をでていった。
「「いただきま〜す♪」」
またハモる俺とマリン。
パクッ
「・・・・優さん、この肉
かなり美味しいです!」
肉を口に入れて感動した俺は
優さんに報告した。
「ママ!これ!これおいしいよ!」
マリンは茶わん蒸しの報告。
「ママ〜おいち♪」
優さんからそばを食べさせて
貰ったカイトも報告。
「クスッ・・・・別に報告いらないわよ。
会社にいるみたいじゃない。」
優さんは目を細めて笑った。
・・・・・・/////やっぱり幸せ。
家族旅行最高♪
美味しい料理を食べながら
俺の向かいに座り、ゆっくり
日本酒を飲む優さんを眺める。
黒の浴衣に栄える
真っ白な優さんの肌。
ドクンッ・・・っ
治まれ心臓。
本当はもっと見てたいのに
胸が苦しくて俯き加減に
とにかく料理を食べた。