『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「「すごっ!」」

ハモる俺とマリン。



部屋に運ばれてきた
晩御飯の懐石料理。


色とりどりの刺身。

お鍋の蓋を開けたら
美味しそうなお肉。

茶わん蒸しや品が良く
盛りつけられた煮物。



「それではごゆっくり。」

仲居さんが料理の説明をして
部屋をでていった。



「「いただきま〜す♪」」

またハモる俺とマリン。


パクッ
「・・・・優さん、この肉
かなり美味しいです!」

肉を口に入れて感動した俺は
優さんに報告した。


「ママ!これ!これおいしいよ!」

マリンは茶わん蒸しの報告。


「ママ〜おいち♪」

優さんからそばを食べさせて
貰ったカイトも報告。


「クスッ・・・・別に報告いらないわよ。
会社にいるみたいじゃない。」

優さんは目を細めて笑った。



・・・・・・/////やっぱり幸せ。



家族旅行最高♪



美味しい料理を食べながら
俺の向かいに座り、ゆっくり
日本酒を飲む優さんを眺める。



黒の浴衣に栄える
真っ白な優さんの肌。



ドクンッ・・・っ

治まれ心臓。



本当はもっと見てたいのに
胸が苦しくて俯き加減に
とにかく料理を食べた。



< 429 / 532 >

この作品をシェア

pagetop