『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「明日ここの近くで
花火大会があるんですよ。
高松様はもう一泊さるので
良ろしければ是非。」

食事が終わり、仲居さんが
片付けてから奥の部屋に
布団を敷いてから教えてくれた。



「マリンはなびみたい♪」


「うん!優さん行きましょう!」


「そうね。
あと、明日の昼はここの
近くにある滝見に行くから。
水遊びできる所あるらしいし。」



あっ優さんちゃんと
考えてくれてたんだ。


でも優さんの水着は見れないな。



それからしばらくテレビなんかを
眺めて、皆でゆっくりした
時間を過ごす。


温泉でバタ足してカイトと
走り回ったマリンは疲れたのか
直ぐにウトウトしてきたから
布団に運んだ。



「和樹も呑む?」


旅館の日本酒が気に入ったのか
優さんは食事の後もお酒を
ちびちび呑んでいた。


「いただきます!」

実はあんまり日本酒好きじゃない。


食事の間俺はビールを呑んでいた。


2人で呑むのは久しぶりだから
優さんが薦めてくれた
お酒を断りたくなかった。



「はい」

隣に座ると優さんがお酌してくれる。



んもうっ////


また心臓がうるさい!



「ママ〜かいも〜」


「カイトはまだダメ。」


ずっといたけど、
存在を忘れたかった、
優さんの膝の上にいる、
邪魔物カイトがお酒をねだる。


「やぁ〜!かいもぉ〜!」

カイトは優さんの浴衣を
掴み駄々をこねる。



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