『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・優さん、俺はずっと
ずっと前から優さんで
頭がいっぱいだよ。」
俺も優さんの頬に手をあてる。
ねぇ優さんは鈍感みたいだから
それは俺を好きだって
思っていいのかな?
じっと優さんと見つめ合う。
「私の気持ちがハッキリ解るまで・・・
待っててくれる?」
優さんが悲しそうな顔で言った。
「ちゃんと待つから・・・・
早く気付いてくださいね。」
そう言って互いの唇を重ねた。
何度も何度も・・・
早く俺を好きだって言って
貰える様に願いながらキスをする。
優さんの頭に手を回し
一つに束ねていた髪を解く。
軽くパーマがかかった
サラサラの髪が広がると同時に
俺の上にいた優さんを
下にしてまたキスをした。
黒の浴衣を着た
優さんは大人で色っぽい。
でもそれは表向きの優さんで、
俺が触れれば可愛い反応をする。
4年間どんなに欲求不満でも
無理矢理抱いたりしなかったのは、
俺だけが見れるはずの可愛い
表情が無くなるのが恐かったから。
ちゃんと優さんが俺を求めて
くれる時だけ抱きたかったんだ。
だけどこの前、俺は初めて
優さんを無理矢理抱いた。
優さんは怒らなかったけど
ずっと悲しそうな顔してたね。
でも今は・・・・
ちゃんと俺を想ってくれてる?
夢じゃない?
優さんが恥ずかしがりながらも
自分から上になった俺の首に
手を回してくれてるのは。