『主夫』だって『恋』してますけど何か?


次の日は、朝ゆっくりしてから
川に遊びに行った。


家族みんなで写真も
撮って旅行って感じ♪



夜はマリンを肩車しながら
カイトを抱っこした優さんと花火を見た。


真っ黒なキャンパスに広がる
無数の輝きに感動した。



「はなびおっきかったね〜♪」

花火が終わっても興奮が
冷めない様子のマリン。


「そうだね。」


帰り道。
マリンと手を繋いで歩く優さん。


「カイトは途中で寝ちゃいましたね。」

優さんと代わって
俺の腕の中で眠るカイト。


「昼間、川でずっと遊んでたもの。
昼寝ほとんどしてなかったし。」


優さんが俺の腕の中のカイトに
マリンと手を繋いでいない
右手でそっと触れる。


それからまた降ろされた右手。



・・・今なら手を握ってもいいかな。



俺はカイトを右腕だけで
抱っこして、左手で優さんの
右手を握った。



重なる俺と優さんの手。



優さんはビックリして俺を見たけど
ちゃんと握り返してくれたんだ。



順番ははちゃめちゃだけど
俺にとっては凄く大切な過程。



きっと鈍感な優さんにとっても・・・・



俺と優さんの距離は
今どのくらい近付いたのかな?



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