『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「でも良かったわぁ〜♪
優ちゃんが和樹と仲直りしてくれて!」
お茶とお菓子を出しながら
母さんが言った。
「・・・すみません、お騒がせして。」
優さんが謝る。
「あっ優さんは謝らなくても・・・」
慌てる俺。
「そうですよ!
どうせ和樹が悪いんだから!」
桃姉がそう言うと、
優さん以外皆が頷いた。
・・・・俺、拗ねちゃうよ。
そんな感じで賑やか過ぎる
山本家で過ごす時間。
「ただいま〜!
優さん来た!?」
居間のドアが開いて、
帰ってきて欲しくなかった奴が
満面の笑みでやって来た。
「久しぶりだね!優さん♪」
優さんを視界に捕らえると
真っ先に柚花と桃姉に挟まれた
優さんの元へ駆け寄る可愛い顔した男。
「義樹君久しぶりね。」
優さんが微笑む。
ギュウッ♪
「会いたかった〜♪」
「・・・・・・・・・・・・」
「義樹!優さんから離れろ!!」
いきなり優さんを抱きしめた弟、
義樹に怒鳴る。
「アメリカじゃ普通だよ?」
ニンマリ笑い俺を見る義樹。
こいつは短大を卒業してから
今年の2月まで3年間アメリカに
留学していた。