『主夫』だって『恋』してますけど何か?
カプツ・・・!
「いってぇ・・・」
「こら!カイト!
義樹君大丈夫?」
突然、優さんに抱っこされていた
カイトが抱きしめていた
義樹の腕に噛み付いた。
優さんは慌てて義樹を心配する。
よくやった!カイト!偉い☆
「あ〜これが僕がいない間に出来た
和兄と優さんの子供ね。
さすが和兄にしつけられてるね。」
カイトに噛み付かれた腕を
押さえながら義樹が
俺とカイトを交互に見た。
「ごめんね、義樹君。
カイトがこんな事したの
初めてなんだけど・・」
困った顔でカイトを
見つめる優さん。
「優さんがキスしてくれたら許す♪」
優さんに顔を近づけた義樹。
「・・・・・・・・・」
固まる優さん。
「いい加減にしなよ義兄!」
元々は優さんの隣にいた柚花が
無理矢理割り込んできて隣に
なった義樹の首を絞める。
「・・・柚花・・・死ぬから
止めろ・・・」
苦しむ義樹が可愛い顔を
歪めながら言った。
弟、義樹はジャニーズ系の可愛い顔。
うちの家族は皆普通の顔なのに
なぜか義樹だけは、母さんと
父さんのいいとこどりをして産まれた。
ちっちゃい顔に、サラサラの髪。
バランスがいい顔立ちに
くっきり二重の可愛い目。
俺にもあるけど、可愛いえくぼ。
笑うと八重歯を覗かせて
可愛いい上に、爽やかすぎて
女の子は皆顔を赤くする。
中学、高校と
義樹のファンクラブが
あった程の人気者だ。