『主夫』だって『恋』してますけど何か?
たまたま働かせて貰えた
バーで出逢った優さん。
義樹のせいで最悪な青春時代
だったけど、今は幸せなんだ。
それをまた崩されないか不安になる。
賑やかな時間は過ぎて、就寝前。
お座敷に敷かれた
俺と優さんの布団。
良かった何もなくて・・・・
そりゃそうか。
俺と優さん、一応夫婦だし。
義樹は大人しく自分の
部屋に戻った。
「パパ、ママおやすみなさい。」
俺の隣に寝転んだマリンが言った。
「「おやすみ。」」
優さんと重なるおやすみの挨拶。
些細な事だけどなんだか嬉しい。
カイトはもう優さんの
布団で眠っている。
電気を消して俺も横になり
目を閉じる。
「・・・・・ねぇ和樹。」
「・・・・・・ん?」
眠気が襲いだした頃、
優さんに呼ばれて、
なんとか返事した。