『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「小夜子って子
どのくらい好きだった?」
眠くて重い瞼が優さんの口から
小夜子の名前が出た事で
一気に軽くなった。
「どのくらいって・・・
期間ですか?」
「・・・ううん、気持ちの大きさ」
どのくらい小夜子を
好きだったかの大きさ?
「・・・・むっ難しいですね。
小夜子と付き合ったのは
ずっと片想いしてた俺から
告白したからだったし
・・・・初めての彼女で、
スゲー好きでしたけど。」
「・・・・そっか。」
返事をした後、優さんは俺に
背を向けて寝返りをうった。
どうしたんだ急に・・・・
すっかり目が覚めた俺。
「・・・どうしてそんな事
聞いたんですか?」
疑問を口にしてみる。
「・・・・何となく、気になっただけ。」
素っ気なく返された。
・・・・・まさかな。
ある事が脳裏に過ぎった。
優さんに限って。
でも気になってソワソワした俺は
マリンを起こさない様に起き上がり
優さんの方へ向かう。
優さんの枕元に座った俺。
「・・・・・何よ。」
冷たく言った優さんの
顔は真っ赤。
「・・・・優さん、ヤキモチ妬いてます?」
「・・・・・・・別に。」
素っ気なく返された。