『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「雑誌載ったの
ご存知だったんですね。」

雑誌に写る優さんを眺める。

やっぱ綺麗だな・・・・


「ご近所で有名ですもの。
高松さんの奥様は美人でテレビや
雑誌に出てるって。」


そうなんだ・・・・
全然騒がれないから
知らないのかと思ってた。



「高松さんも有名なんですよ。
若いのにしっかり
子育てされてるって。」


「・・・・あはは。そんな事ないですよ。」

きっと主夫で有名なんでしょ。
珍しいよね。



・・・・・それにしても。


何故か俺の膝に中川さんの手が・・・・
気になってしょうがない。



「あの・・・・すみません。
手が・・・・・・」

言いにくいけど、ここはちゃんと
言っとこう。


「あらっ//////
ごめんなさい・・・・・・癖で。」

どんな癖だよ!


中川さんは顔を赤らめながら
俺の膝からさっと手を退けた。



ヤバい。気まずい。



「・・・中川さんのご主人は
単身赴任中ですよね?
いつ帰られるんですか?」

無難な質問、無難な質問っと。


「主人は来月帰ります。
でも、きっとすぐにまた
別の場所に行くんです。」


「そうなんですか?」


「はい・・・・・まだ若いからって
短期の仕事回されて。
色々な場所に行くので
付いていく訳にもいかないし。」

そう言った中川さんは、
俺に体を委ねて肩に頭をのせた。



・・・・・なぜ?



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