『主夫』だって『恋』してますけど何か?
俺の腕の中にはカイトが眠っている。
そして肩には中川さんの頭。
何なんだ、この状況。
「・・・・私、寂しいんです。」
混乱する俺に顔を上げて
ウルウルした目で
見つめてくる中川さん。
今気付いたけど、かなり胸元が
開いたシャツを着ているので
谷間がくっきりと見えている。
・・・・・優さんのがでかいな。
すみません。比べたのは男の本能です。
「あ〜・・・・そうですよね。」
目のやり場に困るし
早く離れてほしい。
「しかも・・・・最近、
浮気してるんじゃないかって思って。」
「え!?」
ちょっと他人事ではない。
「最近・・・・電話しても
あまり出てくれないし。
たまに帰って来たときなんて、
変に今までしてなかった
オシャレしてたり。」
あ〜まぁ怪しいのかな。
「ちゃんと話されたらどうでしょう?」
・・・・・俺もだけどな。
「浮気してる人が、
浮気してるなんて
言うはずありません!」
確かに・・・・
じゃぁ優さんも言わないかな・・・・・