『主夫』だって『恋』してますけど何か?
コンコンッ!
寝室のドアをノックする。
「優さん!朝ですよ〜!」
ガチャッ・・・・
返事がないのでドアを開いた。
「優さん・・・・」
・・・・昨日、遅かったもんな。
ベットにはスヤスヤと
気持ち良さそうに眠る
俺の奥さん。
このまま寝かせてあげたいけど・・・
「優さ〜ん!」
「・・・・・うるさいなぁ・・・・
まだ寝かせてよ・・・・」
不機嫌な声が部屋に響く。
「でも、もう8時過ぎてますよ!」
「・・・・・・・・・はぁ!?」
俺の一言に優さんは驚きながら
ベットから跳ね起きた。
「ちょっとあんた
何でもっと早く起こさないわけ!?」
「・・・・・すみません
マリンのお弁当忘れてて。」
「今日、朝から取引先と
大事な会議あるのよ!
あぁもうっ・・・・・役立たず!!」
優さんは俺を睨むと
慌ただしく身なりを整えだした。
「こっコーヒー入れてきます・・・・」
ビクビクしながら
寝室を後にする。
「はぁ・・・・・」
大きなため息をついた。
・・・またやってしまったよ俺。
肩を落としながら
一階にあるキッチンへと
足を向けた。