『主夫』だって『恋』してますけど何か?


取引が無くなる・・・


そんな事あるのか?



「だから・・・・今
一番マスコミに知られたら
まずいのはマリンちゃんの事。

一番面白く記事が書けるんだよ。
泥沼を煽ってね。

和樹君と優が婚姻届を出して
いない事も面白いけど、
それは優の名前が広がるだけで
仕事には影響しないと思う。
今時な感じですむんじゃない?

俺が勤めてる会社は優の
会社にとってかなり大きい客だよ。
それだけ優達も本気で
仕事をしてくれてる。

泥沼だとか色々マスコミに
叩かれたりして、取引が
やめにでもなったら、社員は
優を社長として認めなくなるかもよ。

もちろん、俺もそれなりの処分
会社から受けるだろうし。
会社はイメージが大切だからさ」



藤堂さんは周りを気にしながら
俺にだけ聞こえる様に話した。



「・・・・・気をつけます。」


昨日、俺は優さんに
”解りません”って言った。


優さんは、俺に
幻滅したんじゃないかな・・・


無理に微笑んでおやすみと
言った優さん。



俺は何も解っていなかった。



優さんは、普段どれだけの
プレッシャーを抱えながら
家を出ていっていたんだろう・・・・



やっぱり、藤堂さんは凄いや。



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