『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「まぁ、そんな感じだから。
俺はひとまず休戦中。
・・・・でも和樹君。
さっきみたいな事言ってたら
直ぐに優を奪いに行くから。
覚悟して、ちゃんと優の傍にいてよ。」
藤堂さんは微笑む。
その笑みは別に嫌みじゃなくて
本気で心配してくれている優しい顔。
・・・・・憎めない人だな。
俺は情けないにも程がある。
そう思いながら、藤堂さんと別れた。
しかもまた奢って貰っちゃったよ。
とにかく・・・・
小夜子と関わらなければいいんだ。
家に来たいって言ってたけど
連絡着たら断ろう。
そうすればきっと今までどおり。
「カイト、大人って大変だな。」
「だぉ?」
そうして百貨店から出た帰り道。
「か〜ずき♪」
・・・・この声は・・・・・