『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「ダメです!ダメ!
僕、優さん一筋です!」
頑張れ俺の理性!
「我慢しないの!ほら・・・・」
中川さんは目を綴じて、
首に回した腕に力を込め
俺の顔を下げる。
顔が近づくと、鼻を掠める
女性独特の甘い香。
昨日の抱き抱えた時に俺の首に腕を
回してきた優さんが蘇る。
困ったな・・・・・・
昨日、優さんの鎖骨の下にあった
キスマークをみて、自分で
抱くのを止めたにしても
お預けを食らった俺には
今、理性を保つのが厳しいのだ。
どうしよう・・・・
え?きっぱり引き離せ?
でも俺、まだ26歳なんでどっかで
良からぬ事考えちゃうんです。
優さんの事は大好きです。
愛してます。
中川さんはただのお隣りさん。
でも、男っていうものは・・・・・
本能というものがありまして。
「もう!焦らさないで?」
中川さんは首に回した手を解き
迷いながら下がったままだった
俺の手を取り、自分の胸に押し付けた。
・・・・・・・もう、我慢は無理みたいです。