『主夫』だって『恋』してますけど何か?


ごめんなさい・・・・


理性の糸が切れた俺は
右手で中川さんの胸を揉む。


左手は中川さんの腰に回した。



「ふふっ・・・・嬉しい!
ねぇ、部屋、変えましょう?」


それもそうだ。

この家にはマリンとミノル君がいる。

リビングでなんてしたら、
いつやって来るか解らない。


カイトはどうしよう。


中川さんを抱きしめたまま、
カイトに目をやった。





「!?・・・・・・マリン!
と・・・・ミノル君!!!」


慌てて中川さんを離す。



カイトが寝ている一人掛けの
ソファーの後には不思議な顔で
俺と中川さんを見つめている
マリンとミノル君の姿があった。



「まっマリン!
これは違うんだ!」

慌てる俺。


「パパがミノル君のママと
だきあってた!」

そう叫んだマリンは
部屋を出ていく。



・・・・・・まさか!?


俺は慌てて玄関に行くと
靴を履くマリンの姿。



「待ちなさい!マリン!」

ガチャリ!

マリンは器用に玄関の鍵を開けて
扉を開く。



「高松さ〜ん!カイト君!」


あっそうだカイト!!!


中川さんの声でカイトに目をやった
その隙にマリンは中川さんの家を
飛び出した。



「まずい・・・・・・」


慌てながらリビングに
カイトを取りに戻り、
中川さんとミノル君になんて
目もくれず一目散に
隣にある我が家へ走る。



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