『主夫』だって『恋』してますけど何か?
大丈夫、大丈夫だ・・・・
マリンは家の鍵を持っていない。
きっと玄関の前にいるはず!!
慌てて外に出て、我が家の玄関に
目をやるがマリンはいない。
・・・・なんで!?
すると視界に入った玄関横の
小さな庭にある、リビングの
大きな窓が開いていて、
そこからマリンを家へ入れている
優さんの姿。
・・・・・起きてたの?
やばい、やばいよ!
俺は必死にダッシュしそこに向かう。
「あきゃ〜♪」
起きたカイトはスピード狂なので
喜んでいる。
カイト、パパ全然喜べないよ!!!
「マリン!!!言っちゃダメ!!!」
叫びながら庭に着いた。
優さんはマリンを抱えて俺を
見下ろしている。
「・・・・お隣りさんと
随分仲が良いみたいね。」
そう言って、優さんは
リビングの窓をピシャリと閉めた。
もう・・・・・
言っちゃったんだねマリン。
最悪だ・・・・・
どうする?
どうするよ・・・・俺。
庭でカイトを抱え、
途方に暮れた俺だった。