『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「機嫌なおしてよ、マリン〜!」


「パパのへんたい!」


「だから違うって〜!」


中川さんから逃れられたものの
カイトを泣き止ませ、次は
マリンの誤解を解くのに必死。



やばいな・・・
このままじゃ、マリンは確実に
優さんに告げ口するに決まってる。



「マリン、お願いだから
ママには内緒にして!」


「いや!
パパはへんたいだってゆうもん!」


「絶対やめて!言わないで!」



マリンちゃ〜ん・・・・・

どうしたらいいんだ・・・・


あっ・・・・



「・・・・マリン、
プリキュアスティック欲しいって
言ってなかったっけ?」

背中を向けていた
マリンが少し俺の方をみた。


よし!いける!


「ママに内緒で買ったげるから、
マリンもさっきの内緒にしてくれる?」

卑怯な手段使ってごめんな!


「・・・・・・・いいよ。」

俺に近づいてきたマリン。


よっし!交渉成立!


「・・・・カードもつけてね!」


「カードってプリキュアカード?」


「うん!」


マリン。
お前、優さんに似て
ちゃっかりした娘になってきたな。


「解ったよ。
カードでも何でもつけてたげる!」


「やったぁ♪パパ大好き!」

マリンは俺に抱き着いて喜んだ。



・・・・・優さんもこのくらい
単純だったらなぁ。




< 77 / 532 >

この作品をシェア

pagetop