『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「あんたが誰と何しようが
構わないけど
この家に女を連れ込むな!」
そう叫んで優さんは
リビングからいなくなる。
「・・・・・・・これか・・・・・・・」
優さんが叩いた
ダイニングテーブルの上には
多分、中川さんが付けていた
のであろうピアスが置いてあった。
「パッ・・・パパ!
ママすごいおこってたよ!!
なんで??」
あんなに怒った優さんを
初めて見たマリンは
怯えながら聞いてきた。
マリンが言わないって
約束破ったから!
・・・・・なんて言えない。
悪いのは確実に俺なんだから。
「どうしようか・・・・」
今の俺にはマリンの質問に
答える余裕なんてなかった。
もう俺は・・・・優さんに
好きになんてなって貰えないかも。
今日は人生最大の厄日だ。