『主夫』だって『恋』してますけど何か?


それから二週間くらい・・・・


本当に優さんは夜に
家にいる事が無くなった。
帰ってくるのはいつも深夜。


土日も仕事。




ブィィィィィ-ン・・・・

「優さん、体大丈夫かな〜?」

平日の昼間、優さんの書斎に
掃除機をかけながら考えていた。



マリンは優さんと一緒にいれなくて
段々すぐ泣くようになってきた。


母親中毒的な?


マリンも優さんが大好きだ。


「カイト〜お前は優さんに
会えなくて淋しくないのか〜?」

俺の背中におんぶしている
カイトに話し掛けた。


「あ〜パ〜カ!パ〜カ!あぅ〜」


「・・・・カイト・・・・
パパだよパパ!」

最近カイトは少しだけ喋る様になってきた。


マリンが優さんがいなくて
普段に増して、良くカイトにも
喋りかけるからか、カイトは
パパとママをかろうじて覚えたようだ。


ただ、パパがバカに
聞こえてしょうがない・・・・・・


ママはちゃんと
マ〜マって言うのに!



「はぁ〜ちょっと休憩。」

俺は背中のカイトを前に抱き直して
優さんの机の椅子に座った。


背中におんぶしたまま掃除は
男の俺にもなかなか
しんどいんだよな〜。



休憩しながら優さんの机を眺めた。


「・・・・これなんだ?」

整頓された机の端に置かれた小さな箱。


指輪かな?


優さん、新しく買ったのかな♪


興味津で箱を開ける。



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