あいしてる。
*17
『ただいま…』
「あら!?椎菜!やだぁ、帰ってくるなら連絡しなさいよ〜」
『あ、帰ってきたというか…』
久しぶりに母に会ったというのに本当のことを言えない。
けれど、言葉を濁している意味がわかったのか、母はそれ以上何も言わなかった。
『お母さん。あたし、これでいいのかな?』
「…あんたがいいと思えば、ダメなんて言われることはないわよ。自分のことを信じなさい。」
その力強い母の言葉に、すごく安心した。