初恋はバイト先の強引な彼
私はその女の人に会釈して席についた。
中は可愛い内装になっていて アンティークな小物や レトロなものがたくさん置かれている。
「ここさ、子供の頃からきてるんだ。」
「そうなんですか。」
「しかし、奏ちゃんひさしぶりだねー。後輩さんの名前 なんていうの?」
私たちの机に水をおきながら 私に問いかけた。
「あっ 私は市原紗耶乃です。先輩と同じ高校の一年です。」
「そうなんだー。よろしくね、紗耶乃ちゃん。私は 立川京(たちかわきょう)。みんな京さんってよぶから 紗耶乃ちゃんもそう呼んでね。」
「はいっ」
私に優しく笑いかけてくれて なんだから心が和んだ。
最初は先輩と2人なんで緊張しまくりだったけど なんだか京さんが話しかけてくれてこころが落ち着いた。
しかし次の京さんのことばで 私は固まってしまった。