初恋はバイト先の強引な彼
【奏side】




 
長い髪をゆらして 店にはいってきたのは 



中学のころは ショートだったはずの



楓だった。




見間違えるはずがない。





あんなに 忘れようとしても忘れられなかったんだから。






「……楓」






「奏!なんで今まで連絡くれなかったの!?超心配してたんだから。」






「……ごめん」






俺はあまりに突然で それしかいえなかった。








気づいたら目の前の市原がさっきみたいに うつむいてしまってた。






横にいる楓よりも 目の前の市原のことのほうが きになった。




「……俺 帰るわ。京さん ここにお金おいとくから。」








そしておれは






「市原、帰るぞ。」






市原の手をとった。








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