恋の薫り…
波乱の予感
香月side
ー月曜日 午後ー
あーっ!!また遅刻するっ!!
吉原 香月、全力疾走中!!
只今の時刻、午後5時27分。
学校のはじまる時刻、午後5時半。
最近遅刻しすぎだと自分でも思う。
だからみんなに
マイペースとかフリーダムとか言われるんだろうな…
はぁ…走るのしんどくなってきた…
もう歩こう。遅刻でいいや…
そのとき
首筋に視線を感じた。
ーまたかー
最近学校の行きしの道で
視線を感じるのだ。
最初は自意識過剰かと思ったのだけれど
何度目かに視線を感じたとき
何気なく振り向いたら
…多分、同い年ぐらいの男の子…
と、目があった。
見た目は…ちょっと不良っぽい…
どちらかと言うと苦手なタイプだ。
だから、視線を感じても
振り向かないようにしてるけど…
私、気づかないうちに
なんかしたのかなぁ?
学校の友達…風奈や亜矢那に相談しようかな
とも考えてみたけど
知らない男子から視線感じるとか言ったら
それこそ自意識過剰みたいなので
今のところ誰にも言っていない。
…まぁ、ほっとけば大丈夫だよね?
そんなことを考えながら
学校の道を急いだ。