恋の薫り…
学校を出ると真っ暗闇に蒸し暑い空気が
まとわりつく。
7月上旬とはいえ、結構暑い。
手でぱたぱたとあおぎながら
待ち合わせ場所である
マルドナルドに入った。
そこでポテトをつまみつつ、シェイクを飲んでいたのは、
小学校時代からの友達、上条 千夏(かみじょう ちなつ)だ。
千夏は倉田商業高校って夜間高校に通っている。
夜間高校同士だから、学校おわりに
ちょくちょく遊ぶ。
千夏とは、双子かっ!!ってほど
気が合うし、考えていることも同じだ。
私の大事な親友。
「千夏ー!!ごめん、遅くなった!!」
「亜矢那!!」
「今日、掃除だった…」
「まじか!!おつかれーっ。」
なにげない会話が楽しい。