恋の薫り…

ー日曜日ー

「凛ー!!
久しぶり!!てゆか、髪伸びたね!!」

「久しぶり、亜矢那!!」

凛、相変わらずかわいいっ!!

…風奈といい、凛といい、なんで私の周りは
美人ばっかり!?

凛のぱっちり二重が本気でうらやましい!!

「早くカラオケ行こーよ!!
濡れる!!」

千夏がせかす。

まぁ、雨、降ってきてるし…


今日は3人でカラオケだ。

ドリンクバー付きだし
しゃべれるし、遊びに行くのにもってこいの場所だ。

「凛、歌上手いし期待してるよー!!」

「上手くないって!!」

「嘘つけー!!」

わいわい、がやがや。

3人集まるとうるさい。自覚してます。

凛は、クールビューティー派なんだけど、
私と千夏が…ね。テンション振り切っちゃう。

楽しいし!!

カラオケに入ってしばらく。

恒例の恋バナターイム!!

「凛、彼氏できたんでしょ!?」

「うん、まぁ…ね。」

「どんな人?どんな人??」

私、興味しんしん!!
他人の恋バナほど楽しいものはない!!

「えっと…速水 剣斗(はやみ けんと)って名前。」

凛が若干照れてるよ!!
かわいいし珍しい!!

「カッコイい!?」

「私、会ったことあるよー!!」

「千夏会ったの!?
うらやましい!!」

「かっこいぃし、めっちゃ優しかった!!
凛にベタ惚れー!!ラブラブだった!」

「ちょっ、千夏!!」

凛があわてて千夏の口を塞ぐ。

「そっかぁー。ラブラブかぁ~。
幸せそぅだね~♪」

凛の元彼がろくでもない人間だったから
今、幸せそうで安心した。

一時期ほんと心配したしね。
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