学校監禁ツアー
先生もこちらを見る。俺はひるみそうになった。
「その…俺たちは付き添い、です。」
「付き添い?」
「ほ、保険委員なんです!そいつは学級委員で…」
翠さんは声は出さないがいぶかしげな顔をした。
「そう…」
先生は急に優しげな顔に戻った。
「わるいけど、保険委員くん、そのこ、そこのベッドに寝かせといてくれる?」
「わ、わかりました!」
俺は少年をベッドへと運んだ。
そして、隣のベッドをチラリと見る。いや、見えた。
「!?」
「どうかしたの?」
「あ、いいえ!なにも!」
「そう…あ。じゃあこれ、担任の先生にね?」
「っ!は、い…」
「「…失礼、しました」」
俺らは保健室をでた。
「ねぇ、進藤くん…何をみたのよ?」
「…城崎、だよ。城崎の頭は割れていて…多分、死んでた」
「…ぁ。これ」
翠さんが担任にと言われた紙を見せる。
「花谷 健一…死亡?」
「そっちじゃなくて!」
俺は裏をみた。