恋桜満開CHU!


「俺さ、ずっと椎名のこと知ってた」


「え?」


その言葉に私は首をかしげた


「あこに入学したのもお前がいたから」


そんな前から私のこと知ってくれていたっていうの?


「あの頃の約束を果たす為に」


「あの頃の…約束?」


どうしよう…何も覚えていない…


気まずく黙っている私を見兼ねた零央は、優しく笑った


「無理に思い出さなくていい」


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