恋桜満開CHU!


「怒って来てくれないのかと思った」


叱られた仔犬のような瞳でこっちを見つめるから、胸がきゅんとなる


「怒ってたのは零央でしょ」


私は、ふいっとそっぽを向いた


「うん、そうだな。ごめん」


「私こそ、ごめん」


しおらしくなっていたところに、賢人くんと美奈が駆け寄って来た


「まぁまぁ勝ったんだしもっと喜べ」



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