夏男と夏子
夏男と夏子
「おぉ~い、ナァ~ツッ、待てよぉ~」
後ろから俺を呼ぶあの声は、たぶん秋男。
だけど、何故だか俺たちは二人同時に振り返った。
「な、なに……」
秋男が驚いて言葉を失う。
「お前なぁ、秋男が呼ぶったら、俺だろ?」
「とは限らないでしょ」
「なに? お前と秋男って知り合いなわけ?」
「じゃないけど」
「気に入らねぇ……」
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