気持ちの先にあるもの
嘘をついてる自分に後悔しながら、
春樹君と話せている幸せに挟まれてすごく切ない。

「で、達也と理恵ちゃんは良い感じなん??」

えっえっえっ・・・!?

わざと・・・・?

つい最近やんな・・?

「えっ・・と、もう理恵たち付き合ってるやん夏祭りのとき!アハハ・・」

今までの笑ってた春樹君の顔が急に険しくなった。

「はぁ・・?まぢで・・?聞いてないで。。夏祭り?今年は何も行ってないやろ・・・?」

なんで・・・?

ほんとに分からないの?

だって・・・

一緒に作戦実行したやん

手ぇ繋いで・・・

覚えてないの・・・?


「そ、そっか!おかしいなぁアハハ・・・」

うまく笑えない・・・

「後で達也来たら問い詰めたるわ!」

春樹君がまた笑顔に戻って話し始めた。

やっぱりなんかおかしい・・・

記憶が・・飛んでる・・・

まさか・・・ね・・・

今は事故の後すぐだから
ちょっとボーッとしてるだけだよね・・・


そうだ・・・
ちゃんと昨日の手紙のお礼言わなきゃ。。

恥ずかしいけど

伝えたいから・・・
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