気持ちの先にあるもの
財布に挟んでいた手紙を取り出して春樹君に見せる。

「これ・・・春樹君が書いてくれた手紙やで!めっちゃうれしかった。。」

「・・・・・・?」

あれっ?

なんか春樹君分かってないんかな。

すごい悩んでる・・・

「春樹君・・?後ね、告白の答えやねんけど・・・私な・・・」

「・・・・ちょ・ちょっと待って・・・」

神妙な顔をしていた春樹君が私の会話をストップさせてさらに続ける。

「雪江ちゃん何言うてるんや??告白?手紙?俺ら友達やんな・・・まだ知り合って短いし、それに手紙なんて書いてないし。なんかの冗談やろ?」


やっと気付いた・・・

やっと分かった・・・

この人は春樹君であって
春樹君じゃない・・・


「冗談じゃ・・ないよ。。一緒に祭りも行ったし・・電話も・・・いっぱいしたし。手紙だって・・・」

もう何を言ってるか自分でも分からなくなっていた。

「やからそんなんしてないって!!人好きなるってどんなんか分からんし。」


ヒ・ト・ス・キ・ナ・ル・ッ・テ・ワ・カ・ラ・ン


私の中で何かが確かに

割れて崩れ去った
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